世界のはしっこ、小さな教室 | 映画を観よう

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古くても、新しくても、映画はイイよね!

素敵な映画に出会えた時の気持ちを、誰かと共有したいな♪


2023年 フランス

【監督】エミリー・テロン

【制作】バーゼルミー・フォージア

【撮影】サイモン・ウォーテル

【出演】サンドリーヌ・ゾンゴ、スベトラーナ・バレシナ、タスリマ・アクテル


U-NEXTポイントで視聴したドキュメンタリー。


識字率が世界一低い国ブルキナファソ。国家の使命(識字率アップ)のため僻地の学校に赴任するサンドリーナ。彼女は幼い子を持つ母だが、新入生のクラス50人を受け持ち卒業までの6年間を担任する。壁も腰の高さまでしかない教室、電気も水道もない携帯の電波も届かない村。フランス語がわかる子供は数人しかいない中、サンドリーナと生徒たちの日々が始まる。


未だに児童婚があるバングラデシュ北部の農村地帯では、22才の若いタスリマがボートスクールで村の児童たちに勉強を教える。授業中、姉の結婚相手が来るからと迎えに来た母親に、凛とした態度で授業が終わったら返すと約束する。家族を養うために小学校もまともに卒業しないまま結婚して大人になる女の子たち。学ぶ事が大切だと強い信念でボートスクールを続ける。


雪深いシベリア。遊牧民だつたスベトラーナは学ぶために親元を離れ、寂しい思いをした事を元にテントを持って移動するキャンプスクールを始める。読み書きはもちろんだが、遊牧民として必要な知識や技術も学ぶことが重要だと考えるスベトラーナは、伝統を継承しながらも学ぶことの大切さを子供たちだけでなく、親たちにも伝えている。


年齢も環境も違うけれど、3人の女性たちの強い信念と、子供たちの未来に想いを馳せる愛情の深さ。

そんな彼女たちを通して、映し出される子供たちのキラキラした瞳。


学校という(日本では当たり前な)学びの環境が与えられていない子供たちの楽しそうな顔。

観ているこちらも、自然と笑みがこぼれてしまう。涙も込み上げてくる。


世界は今もそういう環境の中で生きる人が多いんだと改めて感じる作品。その反面、日本は恵まれ過ぎていて、学ぶことの喜びが薄れてると思う…涙


学ぶって、勉強だけじゃない。数字じゃない。

わかってるのに…なんで我が子たちを、もっと伸び伸び育ててあげられなかったんかー?と思う今日この頃。

充分、それなりに大人になってくれてますので、娘たちに不服はありません!断言!


勉強しなさい!とかテストの点数についてどうこう言ったことはないけど…宿題は終わったかー?は言ったわ汗


過ぎた日は取り戻せないからなぁ(遠い目)


失効するポイントで観たけれど。観て良かった❣️